博物館で活躍するアップフロント式配線ダクト

たくさんある電源コードを、一か所にまとめて収納できるものが配線ダクトです。この設備は今では一般家庭にも普及をしており、実際に使われている方も多いことでしょう。一般的な配線ダクトは壁や床・天井の内部に収納しているもので、一度ケーブルを収納すると動かすことができないものです。家電製品の中には移動をさせて使うものもあり、その場合は配線ダクト内にコードを入れずに使うことが多いでしょう。

博物館だと照明機器からOA機器など、数多くの家電が備わっていて必然的に配線ダクトの重要性も認識されている場所です。この博物館では、アップフロント式という特別にあつらえられたダクトを備えており、効率良く利用されています。アップフロント式とは天井の表面部分にレール式のダクトを備えていて、この中に電源コードを入れているのが特徴です。アップフロント式は1990年に博物館と大手家電メーカーが共同で開発をなされ、今では世界各地の施設で活用されています。

使用するときだけジャッキを用いてダクトを降下させ、収納時は上昇して目立たないようにすることが可能です。内部に主電源もそなわっているのが特徴であり、別途配線タップを用意する必要もありません。展示物にピンポイントで光を当てる照明機器に使用される割合が高く、自在に動かせる利点を活用されている配線ダクトです。白・黒の2色から構成されており、ケーブルを限りなく見えないようにできる設備です。

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