配線ダクトと一口にいっても、多種多様な商品が販売されています。以前は塩化ビニール製のものが主流で、内部には4本程度の電気ケーブルしか収納することができませんでした。この場合、内部で熱を帯びてしまうので火災発生という危険性もありました。昨今ではパソコンやオーディオ機器もコードも収納することが多く、電磁波を発生させることも懸念されるわけです。
内部に熱がこもらず、電磁波もカットしたいという要望に応じているものが「ULタイプ」の配線ダクトです。これは1990年代初頭に日本の大手家電メーカーが開発・販売した配線ダクトで、いまでは世界各国でも設置をなされるようになりました。UL仕様のものは一般的な塩化ビニール製ではなく、合成樹脂を素材にしているのが特徴です。さらに合成樹脂の中に銅線を含ませているため、電磁波を防ぐことの可能になっています。
UL仕様の配線ダクトは、ホームセンターやECサイトでも手に入れることができます。1本1m単位で約980円となるため、若干コストがかかるのが特徴でしょう。一般家庭であれば室内すべてをULに変えるのではなく、一部電磁波とは相性が悪いパソコンなどに使うのが望ましいです。また、電子レンジやオーブントースターとった高温になりやすい機器のコードを収納するのにも使えます。
設置箇所・家電の種類に応じてULと通常に配線ダクトを使い分けるのがおすすめです。ケーブルも綺麗に片付けられるのも魅力です。