太陽光発電で得た電力を離れた場所で使うためには、配線ケーブルが必須です。また、一口に配線ケーブルといっても流す電流や電圧、使用環境などに適したものを選定しなければなりません。一般的には、専門の会社がどのような設備を使うのが最適であるのか導き出してくれますので太陽光発電設備を導入する側はどのようなものを選ぶべきか知らなくても良いわけです。太陽光発電設備の要ともいえるソーラーパネルは屋根の上に取り付ける、屋根の上は夏時期になると80度以上の高温になる場所ですから耐熱温度が選定基準の一つになって来ます。
近年、地球上に降り注ぐ紫外線の量が増加している、それと同時に強烈な光線となり地球上に降り注いでいるなどからも紫外線に強い被覆を持つものが必要になって来ます。被覆は内部の同芯を雨や衝撃などから守る部分、外側を覆っているゴムなどの材料でできている部分です。紫外線が被覆に長期間さらされると対候性が低いものなどでは亀裂が入ることもあります。この亀裂は僅かな隙間でもそこから雨水が内部に入り込めば内部ショートを引き起こし、ケーブルに接続してある太陽光発電設備の故障の原因に繋がることもゼロではありません。
配線ケーブルはソーラーパネルから接続箱に送電するもの、接続箱からパワーコンディショナーと呼ぶDC/ACコンバータに接続するもの、そして屋内配線に使うものなどそれぞれ利用用途ごとに環境にマッチしたケーブルを選ぶことが大切です。