ソーラーに利用するケーブルには、太陽電池から発電した電力を直列に接続するための接続箱への送電線、接続箱で直列加算された電力をパワーコンディショナーに送電するもの、交流電源に変換されたものを屋内の配線に接続するもの、大きく分けると3つの種類が存在します。屋内配線で利用するケーブルは対候性などがあまり問われないけれども、ソーラーパネルは屋根の上に設置する装置であり、ここから接続箱に接続する部分は雨・紫外線・太陽熱など、自然からの攻撃を受ける部分ですからソーラーパネルと同じくケーブルにも対候性を考えたものを選ぶ必要があります。太陽熱は夏時期ともなると屋根の表面が80度を超える猛威になるもの、このような温度の中でも被覆に変化が生じない材質が求められます。仮に、高温度に達すると変形してしまうような材質を持つケーブルでは被覆が溶けてしまう、雨がそこに降り注げば電気的を引き起こすこともあるので注意が必要です。
電気的ショートは、ケーブルに接続してあるすべての機器に悪影響を与えるわけですから家の中で利用している電化製品を故障させるかもしれない、このように考えると恐ろしく感じる人も多いのではないでしょうか。もちろん、それぞれに保護回路が設置してあるので電気的ショートが他の部分で生じても電化製品が故障することは少ないのですが、選定の仕方を間違えるとトラブルが起きる可能性がある、このようなことを覚えておくと良いでしょう。