IT化社会となった日本では、数多くのブロードバンドサービスが一般家庭にも普及しています。特に2020年はブロードバンドによって日本経済が支えられた年とも言え、テレワークという新しい働き方も確立されました。パソコンやテレビ等の情報機器をインターネット回線と結ぶには、必ずlanケーブルで接続する必要があります。このケーブルはADSLと光回線の両方で使用することができ、基本的な構造は20年前と大して変わらなという普遍的なアイテムです。
lanケーブルで唯一変わった点はあるとすれば、グレードを示すBASE規格というものが設けられた点でしょう。2020年9月時点でBASE規格は計15に分類されます。各lanケーブルのパッケージや外膜に刻印がなされており、数字が大きいほど高速通信を可能としている製品です。たとえばBASE1のケーブルだと最大通信速度は10Mbpsなので、ADSL回線用と受け止められます。
BASE15の最新規格であれば約5Gbpsの高速通信を可能としており、光回線専用というわけです。なお、これはあくまでもホームネットワーク内のデータ通信に言い当てはめられるので、自宅ないし学校に引き込んでいる回線に見合った製品を備えないと、確かな速度を実現できません。2020年以降はより一層高速通信が普及していく見込みで、さらに新規格のlanケーブルが登場することでしょう。その都度、利用回線に見合ったものを導入することにもなります。