結束バンドはケーブル・配線を束ねるのはもちろん、機器を固定するなど幅広い用途で用いられています。用途に富んだ結束バンドですが、そんな中で最も多く使用されている素材の1つがナイロン66です。ナイロン66は、アメリカの研究者カロザースによって発明された世界初の合成繊維です。天然素材である、絹糸の代替の材を開発する過程で誕生しました。

ポリアミド系樹脂の一種であるナイロン66は、結晶化度が高くてバランスの取れた素材です。一般的な材の1つであるナイロン6よりも、耐熱性および機械的な強度に優位性があります。機械的強度に加えて、ガソリンやオイルなど有機溶剤に対する耐薬品性が高い点も大きなアドバンテージです。またガラス繊維を充塡剤として加えることにより、強度・剛性や熱変形温度の改善が望める点も有利です。

結束バンドにナイロンが用いられる理由は、引っぱり強度が高い点とその柔軟性にあります。丈夫でありながらも柔軟性に富んでいるため、多彩な用途に使える素材として広く用いられています。価格も安価で製造することができ、100円ショップなどで販売されている結束バンドですらも強度および耐候性が高く優秀です。強くて頑丈な上に、柔軟性があるため配線・コード類を傷つけることもありません。

そのためパソコンやサーバーなどを多く配しているオフィスや、音楽スタジオ・放送局などさまざまな現場や環境において使用される素材です。屋外などより過酷な環境であれば、耐熱性や耐油性をさらに高めたナイロン46が用いられています。結束バンドのナイロン66のことならこちら